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■スイカ割り _,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_-''" `''> ゆっくりスイカ割ってね!!! <ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.___,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ,' ノ !'" ,___, "' i .レ' ( ,ハ ヽ _ン 人!,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ / ヽ ./| | | | ∴.'.' / \ヽ/| | .∴ ' / \\| | ・,‘ _______ / /⌒\ し(メヽ ’.i , '"´\ .}_{ . _/. . ... . ..⌒丶、 : / / ) \\∴.'; ∴.'.' , .. . ... . ... . .. . . .. . .丶、 :/ / / / \\ '. , '.∴ '`ー┬‐<ヽ `丶、 . し' (_つ ・ ∴\\、.・,‘,.' . .,' / i. . .', :〃,..∴ \ノ ’. . ,' ,' ;. . . .'、 :/,. ' .・,' / . . ∴.' i . . . . ヽ : / ." " .' / . . ,' ! 〈 . . . . . .\ ,' . . .. / ,' . . .. ! | `、 . . . . . .i : l . . .. /,,,, i . . . } | { . . . . . . i : | (◯); ; ;; j . . . . .!(◯)| 〉 . . . . .{ l . . . ! ''''' { . . . . .} i| / . . . . . . .\ : ∨ .{ ,rェェェ、{ i| ヽ . . . . . . . / :..∨ !' |,r-r-| ! く . . . . . 〈 : Ⅵ `ニニ´ . ! ', . . . . | ■殴られ _,,....,,_ _人人人人人人人人人人_ -''" `> ゆ゛っ!!! < ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ メキョッ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 rー''7コ-‐L、 /ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二 r-'ァ'"´/ ! /' / ´`ヽ _ 三, 三ー二 !イ´ ,' | /__,.ノヽ--/ ̄ , ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`! !/レi' } ...| /! ,' ノ !'" _}`ー‐し'ゝL _ ( ,ハ _, ヘr--‐‐'´} ;ー---------,.ヘ,)、 )>,.、,,ノ`ヾ -‐'ーr‐'"==- ■ダルマ 四肢切断 _,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_-''" `''>ゆっくりした結果がこれだよ!(泣) <ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ !イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ `! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ ,' ノ !'" ___ "' i .レ' ( ,ハ /_ / 人! ,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ rー―__―.' ゛.-'' 々i !  ̄`. ´  ̄` .ノ .'- .ィ .「 , '. | 。 。 ! i ! ' ._ .! .l l l .l l ;j .| l ! ノ ヽ、 , ' ヽ , ' ヽ .{ _.ト、 Y i Y ,イ .} '、 .ト. ' .l. ' イノ .ノ ' .,,_ ___ ノ-^-`、 ___.... - ' _人人人人人人人人人人人人人人人_ > 手、足パーツは別途発売予定です!<  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ rー―__.-" ` ..、 ヽ `' .、 | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 . rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 !イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ `! !/レi'rr=-, r=;ァ レ'i ノ ,' ノ !'  ̄  ̄ " i.レ' ( ,ハ 'ー=-' 人! ,.ヘ,)、 )>,、_____, .イ ハ rー―__―.' ゛.-'' 々i !  ̄`. ´  ̄` .ノ .'- .ィ .「 , '. | 。 。 ! i ! ' ._ .! .l l l .l l ;j .| l ! ノ ヽ、 , ' ヽ , ' ヽ .{ _.ト、 Y i Y ,イ .} '、 .ト. ' .l. ' イノ .ノ ' .,,_ ___ ノ-^-`、 ___.... - ' ■触手陵辱 : ,=-冖-冖-冖-冖-=、__: : // ,-―‐‐'⌒ー―v‐='ヽ-、: : / / / / , イ/} l リヽ、 \〕、 : / |/ {l / i∥ ,イ \ ヽi\: ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ : / i / l / (゙y; ;。) // (y;;。)\リ ヽ -''" `' 、: : / l / l / 、 \ \ヽ \:~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ / l l ゝ=ー―――-イ 从リ ヘ| ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ: -'' `''~ ~ ~ ~ ~ :{ / l リ `l i ̄ ̄ ̄ ̄|l ハ l| ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__: :| ; ノ´\ \_,. -‐ァ :l/ ヽ / | | || \ノ!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7: :_,.!イ,.ヘーァ'ニハニヽ、へ,_7 {l ヽ V | | U } rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 .: rー''7コ-‐'"´; ', `ヽ`7! \l し l-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ: : :!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ 从 │!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ , ,ゝ__ :/⌒ ノ |イ ノ ヒソ_, ヒン/⌒\/⌒\_/ / | | |ヽ ヽ "、_',ノ`! !/レi'圷旡≧/ /≦乏レ'i ノ `ヽ:<_∧/ ( ,ハ /// ///_∧/ へ \__ノ ノ / | | ヽノ⌒\/⌒\,' ノ ! | |/ / / / | |i .レ'´-=[><]=.,:: / )、 .ヘ,、 )―― '´ /⌒ヽ_ノ / /⌒\ / ヘ \ \ノ⌒\\\ヽ/ヽ| | , -- 、 | |人ヽi レノλノ)レ〉\::<_ノ \__ _▲_<_ノ <_ノ \__ノ <_ノ \_フ\_フ\_へ_フ,.ー'⌒ー'_,.イ ノレ§゚ ヮ゚ノiゝ\_フ: ξ( ゚ヮ゚) ■あんこの取り方ゆっくり饅頭の餡子の取り方まずゆっくりを捕まえます _人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人 >い゛や゛だあああ! ゆ゛っぐり、じだいいいい < _,,....,,_ _  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^-''" `' 、 ヽ \ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ !イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ `! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ ,' ノ !'" U ,___, U"' i .レ' ( ,ハ ヽ _ン 人! ,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハうるさいので黙らせます _,,....,,_ _人人人人人人人人人人_ -''" `> ゆ゛っ!!! < ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ メキョッ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 rー''7コ-‐L、 /ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二 r-'ァ'"´/ ! /' / ´`ヽ _ 三, 三ー二 !イ´ ,' | /__,.ノヽ--/ ̄ , ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`! !/レi' } ...| /! ,' ノ !'" _}`ー‐し'ゝL _ ( ,ハ _, ヘr--‐‐'´} ;ー---------,.ヘ,)、 )>,.、,,ノ`ヾ -‐'ーr‐'"==- 餡が飛び出ます餡が出なくなるまで繰り返します _,,....,,_ -''" \ ヽ \ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ @ヽノ c3 | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ @Yイソ _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 ヾvノ =ニ rー''7コ-‐'"´ ' ' .;;'' ', `ヽ ||i _,..、'-''" .;;'' ;; ; '' .;;'' ;; ;; ; '' ' '"'||i- _,,.-‐''" .;;'' ;; ; '' .;;'' ;; ; '' '' . ;;'' ;; ; ''" ;.;'" ;. .. ;'"'" ;.;'" ;. .. ;'"'" ;.;' " ;. .. ;'"'" ;.;'" ;. .; '' .;;'' ;; ; '' .;;'' ;; ; '' .;;'' ;; ; '' .;;'' ;; ; ■透明な箱_人人人人人人人人人人人人人人人人人人_> おねえさん!! ここからだして!! <> おなかすいたよ!! おうちかえる!! < ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^YY ̄\ \ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |ヽ `' .、. | | | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ. | ガ | | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ | タ |_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 | |. rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`| ガ |!イ´ ,' | / !/ V !__ハ ,' ,ゝ | タ |`! !/レi'rr(ヒ_] / / / ヒ_ン レ'i ノ.| |,' ノ !'/ U/ ,___,/U/ i.レ' | | ( ,ハ ヽ _ン 人!. .|\|,.ヘ,)、 )>,、_____, イ ハ. \|_人人人人人人人人人人人人人人人人人人_> ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・!!! < ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^YY ̄\ \ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.| |:ヽ `' .、.: | | :| ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ.: .| プ | :| ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__: .| ル |:_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7: | |:. rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`:| プ |:!イ´ ,' | / !/ V !__ハ ,' ,ゝ: | ル |:`! !/レi'rr(ヒ_] // /ヒ_ン レ'i ノ: | |:,' ノ !'/ U .// ..//.U/ i.レ': .| |:( ,ハ /// ++++// 人!.: |\|:,.ヘ,)、 )>,、_____, イ ハ.: \| ■Title ■Title ■Title ■Title ■Title
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“東方紅魔郷”紅霧異変「博麗 霊夢」&「霧雨 魔理沙」 読み:“とうほうこうまきょう”こうむいへん「はくれい れいむ」&「きりさめ まりさ」 カテゴリー:Extra/女性 作品:紅魔編 属性:地光 ATK:6(+1) DEF:2(+1) 【エクストラ】〔「博麗 霊夢」&「霧雨 魔理沙」〕 [自動]このキャラが登場かレベルアップした場合、目標の相手のフレンド1体を【レスト】にしてもよい。 『貫通』 何が目的なの? illust:水無月徹 紅魔-T20 T 収録:トライアルデッキ「OS:東方混沌符 -紅魔編-」 ネームが「博麗 霊夢」であるキャラ・エクストラ一覧 鴉の闇「博麗 霊夢」 「射命丸 文」 非常識の裏側「博麗 霊夢」 「八雲 紫」 霊気を操る程度の能力「博麗 霊夢」 霊気を操る人間「博麗 霊夢」 霊の御札「博麗 霊夢」 霊と夢の御札「博麗 霊夢」 赤より紅い夢「博麗 霊夢」 行雲流水「博麗 霊夢」 萃霊花「博麗 霊夢」 「伊吹 萃香」 花風異変「博麗 霊夢」&「霧雨 魔理沙」 紅き月の下「博麗 霊夢」 「レミリア・スカーレット」 永遠の巫女「博麗 霊夢」 楽園の素敵な巫女「博麗 霊夢」 東方妖恋談「博麗 霊夢」 春色小径「博麗 霊夢」 幻想の結界「博麗 霊夢」 「八雲 紫」 巫女二人「博麗 霊夢」 「東風谷 早苗」 妖怪バスター「博麗 霊夢」 妖々夢 ~ Snow or Cherry Petal「博麗 霊夢」 夢の御札「博麗 霊夢」 博麗幻影「博麗 霊夢」 博麗アミュレット「博麗 霊夢」 ホーミングアミュレット「博麗 霊夢」 エクスターミネーション「博麗 霊夢」 “異変解決”幻想の結界「博麗 霊夢」 「八雲 紫」 “異変解決”夢想封印 瞬「博麗 霊夢」 “異変解決”夢想妙珠「博麗 霊夢」 “異変解決”マインドアミュレット「博麗 霊夢」 “異変解決”“東方永夜抄”永夜異変「博麗 霊夢」&「霧雨 魔理沙」 “異変解決” “東方永夜抄”ラストスペル「博麗 霊夢」 “東方永夜抄”幻想の巫女「博麗 霊夢」 “東方永夜抄”Stage4 uncanny 伝説の夢の国「博麗 霊夢」 「十六夜 咲夜」 “東方永夜抄”Stage1 蛍火の行方「リグル・ナイトバグ」 「博麗 霊夢」 “東方妖々夢”森羅結界「博麗 霊夢」&「霧雨 魔理沙」&「十六夜 咲夜」 “東方妖々夢”「博麗 霊夢」 “東方妖々夢”Cherry Point「博麗 霊夢」&「十六夜 咲夜」 Stage4 雲の上の桜花結界「博麗 霊夢」&「ルナサ」 Stage1 白銀の春「博麗 霊夢」&「レティ・ホワイトロック」 Stage1 夢幻夜行絵巻「博麗 霊夢」 「ルーミア」 Extra Stage「博麗 霊夢」 「フランドール・スカーレット」 東方紅魔郷 紅霧異変「博麗 霊夢」 「霧雨 魔理沙」 東方紅魔郷 「博麗 霊夢」 東方妖々夢 春雪異変「博麗 霊夢」 「霧雨 魔理沙」 ネームが「霧雨 魔理沙」であるキャラ・エクストラ一覧 魔法を使う程度の能力「霧雨 魔理沙」 魔法を使う人間「霧雨 魔理沙」 魔の御札「霧雨 魔理沙」 魔と恋の御札「霧雨 魔理沙」 花風異変「博麗 霊夢」&「霧雨 魔理沙」 紅より儚い永遠「霧雨 魔理沙」 禁呪の詠唱「霧雨 魔理沙」 「アリス・マーガトロイド」 疾風怒濤「霧雨 魔理沙」 普通の黒魔術少女「霧雨 魔理沙」 春風の夢「霧雨 魔理沙」 恋色マジック「霧雨 魔理沙」 恋の御札「霧雨 魔理沙」 幻想郷最速「霧雨 魔理沙」 「射命丸 文」 奇妙な魔法使い「霧雨 魔理沙」 リモートサクリファイス「霧雨 魔理沙」 「アリス・マーガトロイド」 マジックミサイル「霧雨 魔理沙」 マジックナパーム「霧雨 魔理沙」 ファイブシーズン「霧雨 魔理沙」 「パチュリー・ノーレッジ」 ストリームレーザー「霧雨 魔理沙」 コールドインフェルノ「霧雨 魔理沙」 オリエンタルダークフライト「霧雨 魔理沙」 オプティカルカモフラージュ「霧雨 魔理沙」 「河城 にとり」 イリュージョンスター「霧雨 魔理沙」 “異変解決”禁呪の詠唱「霧雨 魔理沙」 「アリス・マーガトロイド」 “異変解決”マスタースパーク「霧雨 魔理沙」 “異変解決”ファイナルスパーク「霧雨 魔理沙」 “異変解決”スターダストミサイル「霧雨 魔理沙」 “異変解決”“東方永夜抄”永夜異変「博麗 霊夢」&「霧雨 魔理沙」 “異変解決” “東方永夜抄”ラストスペル「霧雨 魔理沙」 “東方永夜抄”禁呪の魔法使い「霧雨 魔理沙」 “東方永夜抄”Stage4 powerful 魔力を含む土の下「霧雨 魔理沙」 「魂魄 妖夢」 “東方永夜抄”Stage2 人間の消える道「ミスティア・ローレライ」 「霧雨 魔理沙」 “東方妖々夢”森羅結界「博麗 霊夢」&「霧雨 魔理沙」&「十六夜 咲夜」 “東方妖々夢”「霧雨 魔理沙」 “東方妖々夢”Spiritual Short Bomb「霧雨 魔理沙」&「十六夜 咲夜」 Stage4 雲の上の桜花結界「霧雨 魔理沙」&「リリカ」 Stage3 紅色の境「霧雨 魔理沙」 「紅 美鈴」 Stage2 マヨヒガの黒猫「霧雨 魔理沙」&「橙」 Final Stage「霧雨 魔理沙」 「レミリア・スカーレット」 東方紅魔郷 紅霧異変「博麗 霊夢」 「霧雨 魔理沙」 東方紅魔郷 「霧雨 魔理沙」 東方妖々夢 春雪異変「博麗 霊夢」 「霧雨 魔理沙」 特徴“東方紅魔郷”を持つキャラ・エクストラ一覧 東方紅魔郷 魔法少女達の百年祭「パチュリー・ノーレッジ」 「フランドール・スカーレット」 東方紅魔郷 道中の出会い「チルノ」 「ルーミア」 東方紅魔郷 紅霧異変「博麗 霊夢」 「霧雨 魔理沙」 東方紅魔郷 「霧雨 魔理沙」 東方紅魔郷 「紅 美鈴」 東方紅魔郷 「博麗 霊夢」 東方紅魔郷 「十六夜 咲夜」 東方紅魔郷 「レミリア・スカーレット」 東方紅魔郷 「ルーミア」 東方紅魔郷 「フランドール・スカーレット」 東方紅魔郷 「パチュリー・ノーレッジ」 東方紅魔郷 「チルノ」 東方紅魔郷 the Embodiment of Scarlet Devil.
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※東方キャラ登場注意 ※深く突っ込んだら負けです ※虐待分は少ないです 高速で低空を駆ける人間が一人。その人間は黒白で身を包み、箒に跨り宙を飛んでいた。 妖怪の山の麓。普通の人間はあまり立ち入れぬそこには、とあるゆっくりの群れがあった。 ドスまりさ。ゆっくりでありながら高い知能を持ち、ニメートルを越す巨体を誇る突然変異種。 黒白の人間──霧雨魔理沙は、そのゆっくりが統括するゆっくりの群れを目指していた。 途中出会ったなにやらハイテンションな豊穣の神やらドスの群れのゆっくりを適当に弾幕でボコって居場所を聞き出しながら、真っ直ぐに向かっている。 そうして見つけた。三メートル近い巨体を誇る、自分と似た帽子を被った饅頭を。 その巨大饅頭の周りには、小さいサイズのゆっくりが群らがって何やらゆーゆー言っているが、とりあえずそちらは関係無い。 加速。飛行速度を更に上昇させ、まっすぐドスに向かって突撃していく。 後百メートルというところでドスが気付いた。とてつもない速度で突っ込んでくる魔理沙に驚き目を丸にしている。 他のゆっくり達も気付き始め、ドスの後ろに隠れるように移動する。 「あれじゃ他が潰れるな」 当初のプランを変更。 このままドスに向かって突撃するはずだったのを、高速でドスの脇を駆け抜ける。 すれ違うようにドスの横を飛び、そのまま上昇。円を描くかのように空中で翻り、上空からドスまりさに向かって箒の先を向けた。 光符「ルミネスストライク」 箒を砲身として使い魔砲弾を発射。箒の先より放たれた光弾が真っ直ぐにドスの顔面に叩き込まれた。 「ゆぶっ!?」 『ドスぅ!?』 ドスまりさの顔面が陥没し、鈍い呻き声があがる。他のゆっくり達が驚愕の声をあげた。 そんな突然の出来事に思考が未だに追いついていないゆっくり達の前に、霧雨魔理沙は降り立った。 「よっ、お前がドスまりさか。初めて見るぜ」 つい今しがた攻撃をくわえたというのにやけにフランクに言葉をかける魔理沙。 当然ゆっくりの方は友好的になれるわけもなく、ギャースカ喚きたてた。 「ゆぅぅぅ、ドスになにするの!」 「ドスにひどいことするおねーさんは、ゆっくりしないでねっ!」 「れいむおこるよ、ぷんぷん!」 頬を膨らませたり擬音を口にしたりと些か間抜けな光景ではあるが、本人達は至ってマジメである。魔理沙はそちらに用は無いので無視。 当の攻撃を喰らった本人はといえば、多少顔が潰れて皮が少し破れてはいるものの、原型は留めており命に別状は無かった。 もっとも、それぐらい強い存在でなければ今回来た意味がない。 「さすがに丈夫だな。普通のゆっくりなら今ので潰れてるぜ」 感心したように魔理沙はドスまりさの頬をペチペチと叩く。 ドスまりさはようやく痛みから回復し、口を開いた。 「ゆぅ……お姉さん強いね」 「それほどでもない」 そう返しながら魔理沙は、ガシ、と開かれたドスまりさの口の端を掴んだ。 またもや突然の行動にゆっくり達はドスを含め驚いた。 「ドスにもうひどいことしないでね!」 「ゆっくりはなしてね!」 「ゆっ、お姉さん何するの!?」 「何って、お前のキノコをもらうんだよ」 それがどうしたと言わんばかりに答えて、魔理沙はドスまりさの口に腕を突っ込んだ。 ドスまりさには他のゆっくりとは違う能力がある。その中の一つがドスパークだ。 ドスまりさの口内にのみ生えるとされるキノコを材料に、噛んだり砂糖水を含ませたりすることによって、口から極太のレーザーを発射するものだ。 その名前と技の由来とされるオリジナルよりは威力、派手さ共に劣るとはいえ、本家よりも簡易な加工で魔法のような反応を示すキノコは貴重だ。 魔理沙は今回、ドスまりさの話を聞きつけ、そのキノコを手に入れようとこうしてドスまりさの元を訪れたのだった。 もっとも、せめて先ほどの攻撃を耐えるほどの強さを持つ者が自慢とする存在でなければ、魔理沙も興味は抱かなかっただろうが。 「おっ、これだな」 手探りでドスまりさの口内を弄って手に当たったものを引っ張り出す。それはやはり魔理沙も見たことのない化け物キノコだった。 魔理沙の魔法はキノコを原材料とする。 独自の調理法で何日も煮詰めてスープにし、それを数種類作ってブレンドし、数日掛けて乾燥させて固形物にしてようやく実験開始。 その固形物を使って様々な実験をし、その実験の中で稀に魔法らしい魔法が発動する。成功しても失敗しても本に纏めてキノコ採集から開始する。 そんな努力の結晶があの派手な魔法である。魔理沙はドスまりさのキノコは未だ魔法の実験に使ったことはない。 今はキノコ採集の段階。ドスまりさのキノコでドスパーク以外の魔法らしい反応が出るのか出ないのか。実験するまで定かではないがやってみる価値はあるだろう。 「やめてねっ、それがないとドスパークが使えないよ!」 「おっと」 ドスまりさは慌てて魔理沙の手からキノコをふんだくる。手に持っていたキノコにその大きな口で喰らいつく。 驚き魔理沙は手を引っ込めてしまい、キノコは再びドスまりさの口内へと収まった。 「こらっ、よこせ!」 魔理沙は再びキノコを奪おうとするが、ドスまりさは頑なに口を閉ざして魔理沙の腕を入れさせようとしない。 手で口を開こうとしても無駄。頬を殴ってみても魔理沙は腕力自体は普通の少女、あまり効果は無い。箒で殴ると痛みで顔をしかめたが口は開かなかった。 「ゆぅ! ドスをいじめないで!」 「ゆっくりしていってね、おねーさん!」 ドスまりさの群れのゆっくり達が抗議の声をあげるが、先ほどの攻撃を見て魔理沙の強さに怯えているのか直接くってかかろうとはしなかった。 「むぅ、しょうがない。殺してでも奪い取る」 魔理沙はミニ八卦炉を懐から取り出し、魔法の材料と共にドスまりさに向けて構えた。 ドスまりさは魔理沙の「殺してでも」という発言に反応し、慌てふためいた。 この距離、タイミングではドスまりさがドスパークを使おうとしても本家の方が速いだろう。いや、あまりの威力に後ろのゆっくり達も吹き飛んでしまう。 「やめてねっ! 殺さないでねっ! ドスのお願いを聞いてくれたらキノコをあげるよ!」 知識としてはその威力を知らないはずなのに、得たいの知れない恐怖に突き動かされドスまりさは懇願した。 群れのゆっくりは強く自分達の守護者であるドスまりさが命乞いをしている光景を信じられないといった目で見つめ、魔理沙はドスまりさの「お願い」という単語に反応して手を止めた。 「……取り合えず話だけでも聞こうか」 ミニ八卦炉を仕舞い、魔理沙は聞く。こんな饅頭ごときに魔法の材料を使うのももったいないし、考えてみれば零距離マスパでは威力が強すぎてキノコごと焼き払ってしまうだろう。 他の魔法にしても、ボムを消化せず目的の物が手に入れば、そちらの方が良い。 どちらにせよ、ドスまりさの「お願い」とやらの内容次第だが。 「…………実は」 ドスまりさが言った「お願い」とは、越冬についてと人里との係わり合いだった。 今の季節は秋。人間達は作物の収穫に喜び、ゆっくり達は来る冬に向けてせっせと食料を溜め込む時期である。 今年はゆっくりにとっても過ごしやすい年であったようで、ドスの群れもかなりの数のゆっくりが増えて肥大化した。 そのためなのか、豊富な秋の山の恵みをもってしても、冬篭りの餌集めは他のゆっくりとの競い合いになってしまっているらしい。 そんな中、山や麓近辺では他のゆっくりに食べ物をとられてなかなか採れないと判断したゆっくりが、今年は某姉妹の妹が狂喜するほど豊作だったのもあり、それを狙って遠出し人間の作物に手を出したというのだ。 当の盗みを働いたゆっくり自身は捕まって既にこの世を去っているが、これまで人間の所有物には手を出さないと人間達に思われていたゆっくりの心証は一変した。 作物や家畜の盗難被害など、この幻想郷では珍しいことではない。妖精が悪戯で盗んだり妖怪が力に任せて奪っていくこともある。 人間もそれが幻想郷の有り方として、またはしょうがないこととして受け入れている節がある。もちろん好ましくは思ってないだろうし、中には許容出来ない者もいるが。 しかし、これまで悪事を働いたことの無いものが悪事を働いたとして、たった一回の被害にしては印象が大きく落ちすぎた。 その上に妖精は逃げ足が速く妖怪は強く、しかも双方とも殺しても殺せない(妖精は肉体が死んでも生き返る。妖怪は五体が引き裂かれても復活する程タフ)存在であるのに対し、 ゆっくりは逃げ足も遅くしかも弱く死にやすい。 幻想郷だって弱肉強食。強い者が大きな顔をするのが自然。 大きく落ちた心証とその弱さ。更に被害に会った人物が声も大きく他の人間への大きい影響力を持った人物であることも加えられて、ゆっくりは種族単位で人里の多くの人々に虐げられるようになった。 中にはこれを機にゆっくりへの虐待行為に目覚めて処断する理由もないのにわざわざ群れへと出向いてゆっくりを甚振ったり殺したりする存在まで出たらしい。 ドスまりさはそんな自体を打破するべく、この度人里へと直接赴く決意をした。 ドスまりさが群れのゆっくり達と共に人里へと行き、盗難についてしっかりと謝罪をした上で、一つの提案をするらしい。 「提案、って何をするんだ?」 「ゆっ、もう人間さんの物には手を出さないから、人間さんも酷いことをしないでね、って協定を出すんだよ」 「……協定、ってかお願いだな、そりゃ」 立場が対等でないのだから、当然。協定ではなく弱者が強者へ慈悲と寛容を乞う嘆願である。 「ゆぅ……そうなんだよ」 ドスまりさはそこが心配らしい。 他のゆっくりの手前?協定?などという言葉を使ったが、これが一方的な要望であることはドスまりさとて重々承知している。 だから、人間の匙加減でどうとでもなる。そこがドスまりさの一番の悩みどころだ。 もし、聞き届けられれば御の字だが、そんなもの知るかと突っ返されたり、最悪それが相手を刺激して更なる悲劇が生まれないとも限らない。 「ドスは強いからもしかしたら大丈夫かもしれないけど、他の皆はゆっくり出来ないよ……」 このドスまりさは使命感と責任感に強いようで、群れのゆっくりがゆっくり出来るようにと心がけている。 「成る程、それでその可能性をどうにか出来ないかと、悩んでいたわけだな」 「ゆぅ……お姉さん、何とかしてくれる?」 ドスまりさのお願い、とはそれだった。 如何に賢いといえでもそれはあくまでゆっくりの範疇。妖精や人間の子供よりは頭が働くとはいえ、人間からしてみれば並だ。 「……なんで私に頼んだんだ?」 「だって、お姉さんはとっても強いでしょ?」 先ほどの高速飛翔とドスまりさへの強力な一撃。ドスまりさはそれにより、魔理沙が自分よりも遥かに上位の存在だと認識した。 だから、もしかしたら魔理沙なら自分が思いつかないような打開案を出してくれるか、もしかしたらその力を以って何か救いの手を差し伸べてはくれないだろうかと考えたのだ。 「ま、まぁな。それに私はなんでも屋だ」 ?強い?と言われて魔理沙も満更でもないようで、しばらく頭を抱えて思案する。 そして数秒の後、 「……ドス、ちょっとお前の『ドスパーク』とやらを見せてくれ」 ドスに向かい、そう言った。 「ゆゆっ、ドスパークはあぶないよっ!」 「ゆっくりできなくなるよ!」 「そうだよお姉さん、危ないよ!」 「あぁもう勘違いすんな。私に向かって撃たなくていい。空でも何もない所でもいいから撃て。見るだけだ」 「ゆぅ……それなら」 魔理沙はすす、とドスまりさの前から退き、ドスまりさは顔を若干仰角に上げる。 スゥ、と空気が入る音と共にドスまりさが大きく口を開いた。 その二秒後、バウッ、とドスまりさの口から太く煌くレーザー光が迸り、宙を駆け巡った。 「ふむふむ、なるほどなるほど。私ほどじゃないがなかなか派手じゃないか。やっぱり弾幕はパワーだぜ」 ならば、と魔理沙は一つの提案をする。 その提案はドスまりさも群れのゆっくりも、もしかしたら博麗の巫女でさえ驚愕するような内容であった。 だが、もしそれが上手くいけばそれ以上良いこともない。たとえ失敗しても、ドスまりさが当初懸念していた以上の事態の悪化は無いだろう。 「じゃあこれやるから、一日使って準備しな。明日決行だぜ」 「ゆっ? お姉さんも一緒に来てくれるの?」 「あぁ、私はこれを仕事を受け取った。明日は一緒についていって、見届けてやる。だけど、実際にやるのはお前らだぜ」 「ゆゆっ! 勿論だよ、有難うお姉さん! じゃあ約束通りキノコを分けて──」 「まぁ、待て。報酬は成功払いでいいぜ、とっておきな」 「ゆゆ〜、とっても優しいねお姉さん!」 「おねーさんはとってもゆっくりできるね!」 ドスまりさや他のゆっくり達から次々に讃えられ、褒められる。魔理沙はそんなゆっくり達の声を背に、群れから去って行った。 魔理沙はドスまりさにちょっとした興味が湧いた。面白い物が見れそうだし、失敗してもドスまりさは死なないだろう。 魔理沙にとっては一日目的の物を手に入れる日数が延びるだけであり、それ以外の損失は無い。 その上魔理沙の提案でドスまりさの悩み事が解決するなど、本気で考えてはいない。言うならば、気まぐれ。余裕ある強者の戯れである。 …………それに、人里に行った所で今回の主役はドスまりさだ。自分は後ろで眺めていればいい。あれと会うことも無いだろう。 魔理沙が去った後、ドスまりさは群れでもっとも賢いゆっくりぱちゅりーや、絵が得意というれいむ、文字が書けるというありすやまりさと一緒に明日の準備に取り掛かった。 作業を行なう皆の顔には、一様に希望が溢れていた。 そうして次の日。 人里の者は変わった光景を目にした。 「な、何だあれ……」 妖怪の山方面から来たそれらは最初妖怪かと思ったが、違った。ゆっくりの群れであった。 多数のゆっくりを従えて、三メートル近い巨体を誇るドスまりさがゆっくりと人里に向かって来ている。しかも頭の上に人間の少女を乗せて。 ゆっくりの歩みは遅い。 里の端に到着する頃には既に騒ぎを聞きつけた者達やゆっくりを目の敵にしている人達が人ごみを作り、近くに居た物好きな妖怪がいくらか野次馬に来ていた。 そしてその中には、上白沢慧音という、魔理沙と面識のある人物もいた。 「そこの白黒。これはお前の差し金か?」 やや苛ついた口調で、慧音は尋ねた。ドスまりさの頭の上に乗って来た魔理沙に。 「まさか。私は見物に来ただけだぜ」 軽快にドスまりさの頭上から降り立った魔理沙がにやけた顔で嘯く。ドスまりさの帽子は魔理沙が乗っていたせいか少しへこんでいた。 「話があるのは私じゃなくてこいつらだ」 魔理沙はそう言うとすっ、と下がった。その魔理沙と入れ替わるように、ドスまりさが巨体を一歩、デンと前に出す。その巨体に気圧されドスまりさ巨体に気圧されたのか、「うっ……」と慧音は少しうめいたがすぐに体勢を戻した。 そんな流れからか、自然とドスまりさの話は慧音が代表として聞く形となった。 ドスまりさからの話を聞いている間、人間は一応突然怒り出すとも手を出すこともなかった。ゆっくりを目の敵にしている人達もだ。 妖怪は何が面白いのかそれとも酔っているのかケタケタと笑って手に持った酒を飲んでいた。 話が終盤に差し掛かり、ただの弱者の懇願かと皆が思ったその時だった。 「だから、ドスが弾幕ごっこで勝ったら、皆そうしてね!」 ドスまりさが信じられないことを言った。 「…………はっ?」 表立ってドスまりさの話を聞いていた慧音も思わず呆けてしまった。いや、その場にいた誰もが同じような顔をした。ゆっくり達と魔理沙を除いて。 「だから、ドスが代表して決闘するから皆には手を出さないでね!」 「えっ、えっとちょっと待てドスまりさ。お前が弾幕ごっこをするって?」 「ゆっ!」 「…………スペルカードはあるのか?」 「あるよっ!」 ドスまりさがそう勢いよく答えると、傍らにいたぱちゅりーが、ついと一枚の紙を取り出した。 「昨日皆で作ったんだよ!」 その紙はちゃんとスペルカードルールに則って作成されており、餡光『ドスパーク』と技も明記されていた。 紙自体は昨日魔理沙に貰ったものだった。それに木の実をすり潰したものや草の汁などで描いてある。 昨日魔理沙がドスまりさに提案したのは、弾幕ごっこで一対一の決闘を挑めというものだった。 決闘に勝って、お願いではなく勝利の報酬として手出しをさせない。それが目的。 普通の戦いならドスまりさだけが突出したゆっくり達に勝ち目はない。だが代表者だけの決闘ならば、ドスまりさだけが戦えばいいので普通のゆっくりは傷つかない。 弾幕ごっこは妖精も人間も妖怪も、皆平等の決闘である。それに基本的に相手を殺してはならない(不慮の死はあるだろうが、少なくとも魔理沙は異変で相手を殺したことなど無い)。 だが、ドスまりさの提示した条件が気に喰わず決闘を拒否される可能性もあるし、代表者同士の決闘で他の人間が納得する可能性も百パーセントではない。 提案した魔理沙本人も冗談半分だった。 「……私が戦うのか?」 慧音はドスまりさと他の人間達に尋ね、双方とも肯定した。 「い、いや、それで皆が納得するかどうかは!」 集まってきていた人達には特に異を唱えるものはいなかった。皆ゆっくりが勝つとは思っていないし、慧音の強さも認めていたし、自分が戦うのも面倒と思っていた。 慧音は逃げ道が無いことを悟ると頭を抱えて、 「あぁ、分かった。私が戦う……。だが、ここに居ない人達が異を唱えたら、その人達にはちゃんとお前が頼み込めよ」 「ゆっくり分かったよ!」 人間側はゆっくり側と違って誰かが統治しているわけではないのだから、当然。ドスまりさもそれは分かっていた。 時間をかけて人里の中で誰か一人を選抜、とでもすれば別なのだろうが、そこまでしてもらうことはドスまりさは考えていなかった。 魔理沙は後ろで慧音の呆けた顔や困ったような顔、ゆっくりの弾幕ごっこという世にも珍しいものが見れる状況を楽しんでいた。 こうして半獣人対ゆっくりという変わった決闘が始まる。 ゆっくり側が提示した勝利報酬は『人間の所有物に手を出さない限りゆっくりを傷つけない』、宣言スペルカード枚数は一枚。 人里側(代表慧音)が提示した勝利報酬は『二度と人の所有物には手を出さない』、宣言スペルカード枚数は二枚。 流れ弾が当たらぬよう決闘場所は場所を移して人里から離れた草原。興味ある人間や妖怪は付いていき、残りは人里に残った。 飛べる物は上空から決闘の様子を面白そうに見守り、飛べない者は距離を取って遠目に眺める。ゆっくり達もドスまりさの後方で決闘を見守っている。 決闘自体は飛べないドスまりさを尊重し地上戦となった。 「それじゃあ、始めるぞ?」 「ゆゆっ!!」 やや疲れたような表情をした慧音とドスまりさが声を上げ、決闘が開始された。 餡光「ドスパーク」 開始早々ドスまりさが大声スペルカード宣言をした。様子見の通常弾幕も無しの必殺技使用だ。もっとも、ドスまりさにはこれしか技がないのだから当然なのだが。 口に咥えていたカードをポイ、と地に投げる。 そして口を大きく開き、ドスまりさの口の中で生えているキノコを材料に、ドスパークを発動させる。 二秒程ドスまりさの口内で眩い光が溜まったかと思うと、その光は指向性を以って勢いよく発射された。その光は真っ直ぐに慧音へと向かっている。 本家マスタースパークよりは威力も大きさも劣るが、それでも強力な攻撃にあることに変わりはない。直撃すればかなりのダメージを負うだろう。 しかし慧音はそれを容易に回避した。 「ゆゆっ!?」 驚愕するドスまりさだが、それは必然の結果だった。 溜めも長く太さもそれほど無い上に自機狙い。レーザー以外にはなんの弾幕もばら撒かれない攻撃など、避けてくれと言ってるようなものだ。 「ま、まだまだだよ!」 しかしドスまりさとて一度では諦めない。再びドスパークを慧音へと発射する。無論、それも当たらない。 再び目を丸くしたドスまりさは、再びドスパークを発射する。回避、当たらない。慧音はまったくもって余裕の態度でドスまりさの渾身の一撃を躱し続けた。 ドスまりさはその後一分間、意地になったかのようにドスパークを連射した。その全てを慧音は最低限の動きで避けた。 一切反撃することなく、ドスまりさが疲れて攻撃を途切れさせるまで避け続けた。避け切り弾幕攻略である。 「どうした? もう終わりか?」 ドスまりさがぜいぜい言って連射していたドスパークを止めたところで慧音は腕を組んで訊ねた。 ドスまりさが決闘前に宣言したスペルカード枚数は一枚。つまりこの数しか攻撃をしないという宣言だ。 スペルカードルール決闘はたとえ体力や余力が残っていても、最初に宣言した攻撃が全て避けられれば敗北となる。 つまり、このままではドスまりさの敗北なのである。慧音は一回の攻撃をせぬままに。 「ゆぐぅ……」 ドスまりさにとってドスパークは大技である。乾坤一擲の必殺技だ。本来連続で使用するような技ではない。 そんな大技を連射したことにより、ドスパークの反動もあってこれ以上ドスまりさはドスパークを撃つことは出来なかった。 これで、敗北。ドスまりさ達ゆっくりは最初に提示された通りに二度と人間の所有物には手を出すことは出来なくなる。 それでも、群れの皆を傷つけないで欲しい。その意思だけは伝えよう、とドスまりさが心中負けを認めたその時だった。 『ゆぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!』 ドスまりさの後方で決闘を見守っていた群れのゆっくり達が、鬨の声をあげながら跳ねて来たのだ。 その顔皆一様に鬼気迫っており、今にも慧音に食って掛かろうとしているようだった。 「ゆっ、皆!」 ドスまりさは止めようとした。これは一対一の決闘だ。他者の介入は許されない。 しかし、群れのゆっくり、先頭のれいむが言った言葉は、ドスが思いもしない内容だった。 「ゆぅぅぅ! れいむたちはドスのだんまくだよ!」 ドスまりさはれいむ達、群れのゆっくりを統括している。れいむ達はドスまりさによって守護されていると同時に、ドスまりさの部下のような存在でもあった。 つまりはドスまりさの持つ力の一つと、言ってもいい。 式神使いは自分の式を弾幕として放つことがある。つまり、れいむ達は自分達はドスまりさの所有する力の一つとして、自分達を弾幕に見立てて突撃しているのだ。 これには慧音も見守っていた人達も驚いたが、誰も止めることは無かった。 最初宣言した攻撃回数より多いが、それも妖々夢六面ボスや永夜抄六面ボスだってやっている。 慧音はこれぐらいならいいだろうと勝者の余裕から、人間達は無駄な足掻きをという呆れから、魔理沙や野次馬の妖怪達はこれは面白いという愉しみから。 誰も止めることなく、ゆっくり達は自身を弾幕と化した。 頭符「饅頭大行進」 「しかし……」 数が多いな、と慧音は呟いた。どれだけの規模まで肥大化したのか。今ここに来ているゆっくりの数は百近い。 これだけのゆっくりの体力が尽きるまで避け続けるのは、かなりの時間が必要だ。それは、あまりにも無為。 だから慧音は 「悪いが、弾消しさせてもらうぞ」 攻撃を選択した。 慧音は一枚のカードを取り出すと、それを宣言した。 光符「アマテラス」 慧音の周りから全方位に無数のレーザーが発射された。赤青の二色のレーザー群は、弾幕と化したゆっくり勢の突撃と真正面からぶつかった。 一対一の決闘だが、自分から足を踏み入れた方が悪い。ゆっくりに手を出さないという約束も、ドスまりさが勝ってからの話。 だからこの攻撃によって生まれた悲劇は、ゆっくり達自身の責任である。 『ゆぎゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!!!!!』 先頭のれいむは右目を青いレーザーに撃ち抜かれた。その隣のまりさは赤いレーザーに眉間を貫かれた。 ありすは両頬を二色のレーザーによってそぎ落とされた。パチュリーは中枢餡を赤いレーザーによって吹き飛ばされた。 他のゆっくり達も皆、避けること叶わずその突撃の勢いと共に体を削がれた。 底部を削がれて動けなくなったもの。当たり所が悪く餡子を盛大に撒き散らしたもの。 第一波を避けつつも第二派で両目を失ったもの。頭部右半分を失ってもなお突撃しようとするもの。 だが、それも三十秒間慧音が攻撃を続けた後に無くなった。動くゆっくりが居なくなったのもあるが、 「ゆびっ!」 放ったレーザーの一本がドスまりさの右頬に着弾したからだ。 ドスまりさは全ての攻撃を行なっても慧音に一発も当てられていない。かつ慧音は一枚目の宣言でドスまりさに攻撃を当てた。 勝敗は歴然。勝者と敗者はここに決定した。 「ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ」 「ゆ゛あ゛ぁ……ゆ゛あ゛ぁ……」 「みえな゛い゛……でいぶのおべべ、みえない゛……」 「いじゃい……いじゃいよ゛ぉ゛……」 それでもレーザーの攻撃はかなり手加減されたものだった。並みのゆっくりでは致命傷になりえても、ドスまりさにはかすり傷だ。 頬にあたる僅かな痛みなど気にもしない。当然だ。目の前には同族の惨劇が広がっているのだから。 「でいぶ……ばりざ……ありず……ばぢゅり゛ー……」 死者は少ない。全体の一割にも満たないだろう。だが傷ついた者の大半はこれ以上放っておけば死ぬ者や、目や底部を失うという後遺症が残る者ばかりだった。 ドスまりさは眼前の死屍累々の様を見て嘆き、悲しんだ。なんで来たのかと。なんで、無謀な真似をしたのかと。 だがドスまりさだって分かっている。これはゆっくり達がドスまりさを助けたいと自ら選び行動した結果なのだと。 「さぁ、ドス。約束通りもう人の物に手を出さないでくれよ。他のゆっくりにも徹底させてくれ」 慧音はそれだけ敗者に言うと、背を向けて人里へと帰っていった。 決闘を見守っていた人達も、所詮ゆっくりかとぞろぞろと引き上げていく。面白がって眺めていた妖怪達も催しはこれで終わりかと退散していく。 残ったのはゆっくりの死体と重傷者、悲しみにくれるドスまりさと、 「よぅ、お疲れさん」 空中で一部始終を見ていて、ドスまりさの眼前に降り立った魔理沙だけであった。 「ゆっ……お姉ざん……」 グズッ、と涙をこらえてドスまりさは魔理沙を見る。 「ごめんね、折角いいアイディアをくれたのに……」 「気にするなだぜ」 「ゆぐっ、でも、失敗しちゃったからキノコは──」 「あぁあぁ、気にするな。私は仕事の成功でしか報酬は受け取らないぜ」 「ゆぅ……有難う、お姉さ──」 ドスまりさの言葉は中途で断たれた。何者かが発言に割り込んだわけでも、何か驚愕の出来事が起こって口をつぐんだわけでもない。 ただ、ドスまりさの右頬が大きく吹き飛ばされ、物理的に喋れなくなっただけだ。 ────ゆっ? ドスまりさの頭でも、すぐには理解が及ばなかった。戸惑いの言葉は口に出すことは出来なかった。 しかし、攻撃を受けてドスン、と後ろに倒れこんだ時には、魔理沙が魔法を放ってドスまりさの右頬を削り落としたかのように吹き飛ばした事を理解することが出来た。 ────どうして……? ドスまりさは理解できず、視線を倒れたドスまりさの、吹き飛び大きく口内が覗ける右頬側に歩いてくる魔理沙に向けた。 魔理沙はドスまりさと視線が合うと、なんでもないかのように言った。 「気にするな。キノコは当初の予定通り、もらうだけだ」 いわゆる、力づく。 魔理沙は口を閉じられた時の経験を生かし、閉じられても口内に手を突っ込めるように、右頬を消し飛ばしたのだった。 体=顔のゆっくりにとって、それは人間で言うならば右腕を肩から吹き飛ばされたに等しい。いや、もしくはそれ以上か。 魔理沙は倒れたドスまりさの傍らにしゃがみこみ、ドスまりさの口内に腕を突っ込んでいる。 「なんだよ、キノコ全然残ってないぜ。あれだけ連射すれば当然か」 魔理沙はわずかにドスまりさの口内に残っていたキノコを回収すると、スカートの中にそれを仕舞った。 そして未だ倒れているゆっくり達の死屍累々の中から死んだゆっくりをニ、三拾うとそれをドスまりさの口内に放り込んだ。 「ま、これでも喰って元気だすんだぜ。またキノコが生えてくる頃に貰いに来るから」 魔理沙はドスまりさにそれだけ言うと、箒に跨って飛び去っていった。 ドスまりさの回復力ならば、一週間もすれば右頬も元通りになるだろう。そうすればまたドスパーク用のキノコも生えてくる。 魔理沙の魔法研究実験には何度も何度も色んブレンドパターンや実験方法を試すため、幾つものキノコを必要とする。 ドスまりさのキノコの実験には、あれだけでは絶対に足りない。先ほど宣言した通り、再びキノコを奪いに来るだろう。 ドスまりさは全てに裏切られた気分になった。 信じていたのに。優しいと、ゆっくり出来ると思っていたのに。ドスまりさは泣き声をあげることも出来ず、ボロボロと涙した。 草原にはしばらくの間顔の一部を失って倒れたドスまりさと傷つき倒れた大量のゆっくり達が残っていたが、次の日には死んだゆっくりをその場に残して群れへと帰っていった。 残りの生涯、ドスまりさは人間の誰にも会おうとも、喋ろうと思わなかった。 しかし、ある一人の人間にはどれだけ会うことを拒否しても、それを回避することはついぞ出来なかった。 おわり ────────────── あとがきのようなもの ゆっくり虐待スレももう100。私はスレが10ちょっとの頃にこの界隈を知った新参者ですが、それでも感慨深い物があります。 このジャンルを知らなければ、これだけのSS、文章を書くことは無かったでしょう。それを思えばゆっくりが私にくれた物は多くあります。 上手くなるためには、多くの量を書くことは必須ですから。 決して歓迎されるジャンルではないですが、ゆっくり虐待に出会えてよかったと思っております。 それでは皆様、これまでご愛読ありがとうございました。 これまでに書いたもの ゆッカー ゆっくり求聞史紀 ゆっくり腹話術(前) ゆっくり腹話術(後) ゆっくりの飼い方 私の場合 虐待お兄さんVSゆっくりんピース 普通に虐待 普通に虐待2〜以下無限ループ〜 二つの計画 ある復讐の結末(前) ある復讐の結末(中) ある復讐の結末(後-1) ある復讐の結末(後-2) ある復讐の結末(後-3) ゆっくりに育てられた子 ゆっくりに心囚われた男 晒し首 チャリンコ コシアンルーレット前編 コシアンルーレット後編 いろいろと小ネタ ごった煮 庇護 庇護─選択の結果─ 不幸なゆっくりまりさ 終わらないはねゆーん 前編 終わらないはねゆーん 中編 終わらないはねゆーん 後編 おデブゆっくりのダイエット計画 ノーマルに虐待 大家族とゆっくりプレイス 都会派ありすの憂鬱 都会派ありす、の飼い主の暴走 都会派ありすの溜息 都会派ありすの消失 まりさの浮気物! ゆっくりべりおん 家庭餡園 ありふれた喜劇と惨劇 あるクリスマスの出来事とオマケ 踏みにじられたシアワセ 都会派ありすの驚愕 都会派ありす トゥルーエンド 都会派ありす ノーマルエンド 大蛇 それでも いつもより長い冬 おかーさんと一緒 byキノコ馬 このSSに感想を付ける
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幻想郷最速「霧雨 魔理沙」 「射命丸 文」 読み:げんそうきょうさいそく「きりさめ まりさ」 「しゃめいまる あや」 カテゴリー:Extra/女性 作品:東方混沌符 属性:闇 ATK:5(+1) DEF:1(+1) 【エクストラ】〔「霧雨 魔理沙」 「射命丸 文」〕 [永続]【レスト】のこのキャラをガードキャラに選ぶことができる。 [自動]【レスト】のこのキャラをガードキャラに選んだ場合、バトル終了時、【裏】【リバース】になる。 『先制攻撃』『先制防御』 R:記事のネタになりますから、まだ誰にも教えませんよ? SR:天狗だったら、面白いもんいっぱい持っていそうだな illust:介錯 TP-078 R SR 収録:ブースターパック 「OS:東方混沌符 1.00 追加パック」
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東方の曲。 ○○は大変な○○を○○していきましたというMADが非常に多い。 動画中にいる女のキャラは魔理沙ではなくアリサだとかいう話もある。
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行けるようになる条件 主に関係する勢力 発生する主なイベント
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【魔理沙「はあ? 神社で乱交パーティーをする!?」】 東方18禁SS。先に書いておくが、完結していない。二回建てたにも関わらず、である。 一度目は中途半端な投下で終わり、二度目も一から仕切りなおしたものの結局落ちた。 一応、途中までは書かれているので、それでもいいという助平な御仁は探して閲覧されるとよいだろう。 当然エロスな内容であるから、十八歳未満のお子様は即刻ブラウザバックするように。 内容が内容だけに、そしてvipで展開したゆえに、賛否両論のまま進行していた。 魔理沙「はあ? 神社で乱交パーティーをする!?」 1 ◆w0sHgXMDF7Pd 2011/08/18(木) 15 18 45.61 ID En8Cy6dt0 [1/15回発言] 霊夢「そうよ」 魔理沙「いや……マジで? ってか馬鹿か! 神社だぞ? 神聖な場所じゃねえのかよ?」 霊夢「あら、知らないの? 昔はどこの神社でも乱交パーティーやってたのよ?」 魔理沙「は?」 霊夢「昔は村社会だったから、集団で生活する人が少なかったのよ」 霊夢「だからちゃんとセックスして子供を作らないと、村が滅びちゃうのよ」 魔理沙「だからって、神社ですることないだろ!」 霊夢「あら、子どもを作るのは神聖な儀式なのよ? 神社でするのは当たり前じゃない」 魔理沙「言葉が無くなるぜ……。付き合ってられるか」 霊夢「そう」 魔理沙「……で、今夜やるのか?」 霊夢「ええ。結構人が来るわ。私も参加するけど」 魔理沙「はっ。精精よがってろ」 霊夢「そのつもりよ。でも、残念ね。霖之助さんもくるのに」 魔理沙「……え?」 名前 コメント
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モンスター/人間 普通の魔法使い『霧雨 魔理沙』/Kirisame Marisa (L.Dark p; ) === Num 1227 Lev 1 Rar 3 Spd +0 Hp 1 Ac 10 Exp 10 彼女は通常地下 1 階で出現し、普通の速さで動いている。 この人間を倒すことは1 レベルのキャラクタにとって 約3.33 ポイントの経験となる。 彼女は空を飛んでいる。 彼女は弾幕を放って攻撃することがある。 彼女はドアを開け、ドアを打ち破ることができる。 彼女は破邪の耐性を持っている。 彼女は進化しない。 彼女は侵入者を見過ごしがちであるが、 100 フィート先から侵入者に気付くことがある。 彼女は 1d1 のダメージで攻撃する。 雑感 階層に応じた強さになるユニークの一人。詳細は→霊夢と魔理沙 名前
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[部分編集] 東方破幻抄コンテンツ一覧 東方破幻抄TOP ストーリー攻略 キャラクター アイテム 合成 スペル・スキル 小ネタ・その他 関連ページ プロローグ/霊夢編-前編/霊夢編-後編/魔理沙編-前編/魔理沙編-後編/決戦編/Ex編-最終章 魔理沙編-前編 [部分編集] 【アリスの家】 会話後、装備変更可能になる。スキル等覚えられるものは交換するといい。 ベッドで休める。 外に出て、再び魔法の森へ 【魔法の森】 マップ上中央くらいにセーブポイントがある。 その上の岩を調べると、妹紅視点へ。 宝箱: 【命蓮寺への森】 分かれ道もないので、道なりに進む。 途中セーブポイントとてゐがいて無料で回復してくれる。怪しいがしてもらっても何も問題はない。 さらに進むと天子と戦闘(敗北後、ヒントあり)。 勝利後、早苗視点へ。 【人里】 外に出ようとするとイベント。 妹紅再びPTIN、天子がPTIN。 外に出て、西の香霖堂へは行けないので南の森に向かう。 【迷いの竹林】 道を塞いでいる橙と会話。先を進むとセーブポイントがあり、その先で、リグル ミスティア戦へ。 倒すと魔理沙とアリスが合流し、魔理沙 アリスがPTIN。 下に進むと、てゐがいて50銭で入り口に戻るor回復して貰える。 次のセーブポイントの下に行くと、妖怪兎?と強制エンカウントするが、すぐに逃げる。 もう少し進むと、橙戦へ。 撃退し更に進むと、先ほどと同じくてゐがいる。 宝箱:500銭・1000銭・2000銭・敵出現(ダークリカント×3) 【永遠亭】 入るとイベント。屋内へ。 進むと、入り口に戻る(無料)or回復(500銭)をしてくれるてゐがいる。 セーブポイントの先に進むと、鈴仙・優曇華院・イナバ戦へ。 倒すと、うどんげの右にセーブポイント出現。 先に進めば、永淋 輝夜戦へ。どちらかを倒せばいい様子。 ドロップに影響はないので、片方に集中しよう。 イベント後、人里へ。 宝箱:レッドハーブ・HIエーテル・HIエーテル・レッドハーブ 【人里】 イベント後、外の西側にある香霖堂へ。 【香霖堂】 中に入るとイベント。 左の井戸は博麗神社のと同じように移動速度変更ができる。 【魔法の森】 岩がなくなってるのでそこを抜ける。 博麗神社に行こうとしてもその前の森で萃香が寝ていて通れない。 左側の森も入る前に止められる。 【霧の湖】 上の道は行けないので右側の道へ。 宝箱の中身がひどいのでボス戦後以外はスルーしてもいい。 セーブポイントの先に進むと、チルノ 大妖精戦へ。 撃破後、先に進み小悪魔と会話後、紅魔館へ。 宝箱:9銭・9銭・9銭・9銭・9銭・9銭・9銭・9銭・9銭・神酒 【紅魔館】 美鈴と会話後、室内へ。 パチュリーが倒れているので話しかけると、パチュリーがPTIN。入れ替えが可能に。 次のマップで咲夜が倒れてるので話しかける。 図書館で回復、アイテム販売をしてくれるので必要ならどうぞ。 玉座の間に入ると選択肢が出る。選ばれたほうとパチュリーが強制戦闘メンバーに。 事前準備後、選ばれなかった方と戦闘へ。 図鑑には選んでいない方もきちんと登録されるのでどちらについても問題無い。 ただレミを相手にした方が幾らか倒しやすくはある。と言うのもフランの決死が強力なので 特に目的が無いならフラン側に付いた方がいいかもしれない。 選択肢によって以後の内容が変わることは無いので、基準としては倒しやすさとレアドロップで 決めることになるだろう。以下レアドロ。 帽子 覚えるスキルに違いはあるが性能は同じ。どちらもスキル性能がずば抜けてる事は無い。 書籍 レミリア カリスマとは(MAXHP・攻撃力・魔力+15%) フラン 子供の絵本(攻撃力・クリティカル+20%、狙われやすくなる) ??? レミリア 聖杯(毎T-SP10%回復、光耐性+、闇耐性-) フラン 石仮面(毎T-HP20%回復、闇耐性+ 光耐性-) 注目すべきは???装備、難易度Nだとドロップ率1/10だがぜひとも入手しておきたい性能をしている。 また難易度Exで行けるならドロップ率が1/2になるので霊夢編から賢者の石や緑の夢追引き継いでレベルを上げておけば案外簡単に入手できる。 特に石仮面の毎T-HP20%回復は強力で装備すればそうそう沈まなくなる、 天子当たりに持たせて思いっきり壁として運用するのもいいだろう。 勝利後、咲夜がいる部屋まで戻り、左のドアへ行き地下へ 【紅魔館・地下】 右上に小悪魔がいるが、そちらは霊夢編で行くことになるので今は関係ない。 ちなみに霊夢編で宝箱を取っていると、開いたままの状態になっている。 セーブポイントの先で、レッサーデーモン戦へ。 勝利後、選ばれなかった方の視点へ。 【フランの部屋】 事前準備後(最後の報酬が欲しいときは念のため、文々。新聞装備)、レッサーデーモン戦×3(との連戦)へ 敵を倒すごとに、以下のアイテムが入手できる。 ポーション→エーテル→ヒーリングミスト→マジカルミスト→エリクサー→石仮面(レミリアの場合。 フランで挑んだ場合は「聖杯」になる) 戦闘開始時、瘴気によってHP・SPが減らされる。 6連戦の最後はHP1・SP0(回復可)になるので1ターン目に回復しよう。 連戦を突破するor戦闘不能になれば、選ばれた方が駆けつけスカーレット姉妹でレッサーデーモン×3戦へ。 勝利後、全員合流し、自由行動可能に。 本棚に連携符のヒント、右側にセーブポイントがある。 話しかけると、望まれぬ来訪者戦へ。 勝利後に再び望まれぬ来訪者戦へ。 勝利後、イベントの後に博麗神社近くまでパッと行くかの選択肢が出るがご自由に。 宝箱: 【博麗神社前の森】 入り口のてゐはアイテム販売、出口のリリーWは回復。 セーブポイントの先に進むと、橙 藍戦へ。 先に進む時に「もう帰る!」の選択肢を選ぶとてゐの前に戻ることができる。 橙 藍に勝利後、事前準備の後、八雲藍戦へ。 ボス戦後は前のMAPに戻れないので、Lv上げをするならボス戦前にしておこう。 撃破後は博麗神社へ。 宝箱:ブルーハーブ・パープルハーブ・ブラックオニキス・50000銭 【博麗神社】 イベント後、霊夢 紫戦へ。どちらかを撃破するか数ターン経過で戦闘は終了する。 【運命の分岐点】 前編クリア後、運命の分岐点で外伝・式神編を選べるようになる(先に霊夢編でクリアした場合は選べない)。 外伝・式神編 イベントのみ。 クリアボーナス:殺生石 ▲ページ上部へジャンプ 魔理沙編後半へ
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上条 当麻 / 5:54:44 目覚まし時計が鳴った。 上条当麻は時計を叩きながら起き上り、しばらくぼーっと部屋の壁をみつめる。 上条(あー、何か全然寝足りねーな。やっぱ夏場は暑くて駄目だ、エアコン買おうかな……) ……うちのエンゲル係数がもう少し下がってくれればな……) 横目で、大喰らいの居候の寝床を覗き込む。しかし。 上条「…あれ? インデックス? どこだ?」 居るはずの女の子が居なかった。 昨晩は確かにそこで寝ていたのを確認したのだが、今は布団以外に寝そべっているものは無い。 上条「おかしいな、この時間ならまだアイツは寝てるはずなんだが……って、あらら?」 時間を確認しようと目覚まし時計に手を伸ばす。 時計が示している時間は、6時前だった。目覚まし時計は普段7時にセットしているはずなのだが。 上条「ってかよく見たらまだアラーム鳴ってねーじゃん。 ……んー?」 上条は顎に手を当てて、少し考え込んだ。 その時。 ―――ォォォォォォォォ――― 音が聞こえた。 上条「ん…? サイレンの音?」 地の底から響いてくるような音だった。 サイレンのような音。さっきはこれをアラームと勘違いしたのだろうか。 上条「何だ? 能力者が暴れてんのか? ってかそれならインデックスが……!」 上条は慌てて寝床から飛び出して、服を着替え、外に飛び出した。 雨が降っている。 霧雨程度の雨だったので、上条は気に留めなかった。 インデックスは見当たらない。 サイレンの音も、止まらない。 上条(ったく、アイツ一体どこに……) そこまで考えて、上条は僅かな異変に気がついた。 上条(……頭痛?) ―――オオオォォォォン――― サイレンの音に共鳴するように、頭の奥から痛みが響いてくる。 上条(ク…ソッ…何なんだ、この音…!) 上条は頭痛をこらえながら、アパートの階段を駆け降りる。 街路を見渡しても、やはりインデックスの姿は無い。 インデックスが、早朝のこの時間に上条に一言も告げずに外出するなどということは、今までに一度も無かったことだ。 上条(まさか、また魔術師関係の事件に巻き込まれたのか?) とりあえず、いったん部屋に戻って知り合いに連絡を取ってみようか、と考えた上条だったが、 直後、銃声が響いた。 上条「……ッ!」 銃声は数キロほど離れた場所から聞こえてきたようだが、恐らくは第七学区内であろうと思われた。 続け様に、更なる銃声と、爆発音のようなモノまで聞こえてくる。 上条(何だ!? 警備員(アンチスキル)が誰かと戦ってんのか!?) 上条の背筋が強張る。 以前、学園都市に魔術師が侵入したことは幾度かある。 勿論、それらの多くは隠密行動に長け、学園都市との正面衝突を回避していた。 学園都市の防衛機構は、並大抵の国家軍ならば退けることが出来るとさえ言われているほどだ。 が。それにも例外はある。 前方のヴェント。後方のアックア。 この二人は、学園都市のセキュリティと警備網を、文字通り正面から力ずくでぶち破った。 そのことを、上条は思い出していた。 インデックスが消えた。 街には銃声が響いている。 この二つが無関係だと言い切る事が出来ない程度に、上条は非日常に慣れていた。 上条(くそ、どうする…! インデックスが家を出たのがいつなのか分からない以上、あまり遠くを探してもマズイ場合もある。 まずは学区の中をを探すか…!?) 1、学区外へ出て探す →2、まずは第七学区の中を探す 3、その他 終了条件2:『フード』の発見 上条(アイツは走るのもそこまで速くねーし、交通機関の使い方も分かってない。 まだそこまで遠くには行って無い筈だ……!) 上条は走り始めた。 同時に、ズボンのポケットから年季の入った携帯電話を取り出して、アドレス帳を開く。 上条(まずは誰かに連絡を……とりあえず、土御門にしとくか) 元魔術師にして、現無能力者(レベル0)の隣人。 土御門元春に電話をかける。 無機質なコール音が、絶えず響いてくる銃声にかき消される。 いつの間にか、サイレンの音と謎の頭痛は止んでいた。 十数回目のコール音。 『こちら、○○お留守番電話センターです……』 上条「クソッ! まさかアイツもどっかで巻き込まれてんのか!?」 いったん通話を切って、再びアドレス帳をめくる。 上条(誰か、力になってくれそうなヤツは……) 瞬間。 上条の右手に持っていた携帯が、見えない『何か』に押し潰されるように、粉々に砕け散った。 上条「ッ!!」 バギン、と『何か』が砕ける音。 『何か』は、携帯を潰し、上条の体も潰そうとしたところで、上条の右手によって砕かれた。 異能の力を問答無用で打ち砕く、幻想殺し(イマジンブレイカー)によって。 上条「念動力(サイコキネシス)か……!?」 上条(っつーか俺の携帯……もう新しく買い替える金が……不幸だー……) 上条は前方を見る。 携帯電話を眼前に掲げていたため、周囲への注意が疎かになっていた。 そのおかげで、壊されるのは携帯だけで済んだのだが。 上条の前には、制服姿の少年が立っていた。 年の程は15,6だろうか。上条と同年代か、更に下。 顔に見覚えは無い。 というよりも、見覚えがあっても、分からないだろう。 少年の顔から、赤い液体が噴き出していた。 目から、鼻から、口の端から、挙句には耳からも。 赤い、赤い、血が噴き出しているようだった。 上条「……っ」 上条は思わず息を呑む。 あまりの異常さと恐怖に、体が動かなかった。 声を掛けようにも、舌が引き攣って声も出せない。 少年は、ゆっくり、近付いてくる。 のそり、のそりと。 ゾンビ映画のゾンビ達のように、脚を引きずることはない。 日常生活を送る人間のように、ごく普通に、上条に向かって歩いてくる。 上条(……?) しかし、上条は、少年の右手に握られているものに気がついた。 見覚えのある、白い『フード』。 その白いフードは、少年の腕から零れる血で、赤く染まっていた。 ぎちり、と拳を握る音。 上条の体は、もう動く。 元より、怖がることなど何もない。 異常は飽きるほどに見てきた。恐怖は慣れるほど感じてきた。 その全てを、右手一本でぶち壊してきた。 上条「おい、お前、そのフードをどこで手に入れた?」 上条の質問を聞いて、少年は笑った。 口の端から血が零れ落ちるのも気に掛けず、口が裂けるくらい、にっこりと。 少年は、静かに右手を上条に向けた。 念動力(サイコキネシス)。 上条「ッッ!」 バギン! 飛来した念動力を、突き出した右手で迎え撃つ。 上条「やっぱ誰かに操られてるみてーだな……!」 念動力の塊を打ち消したと同時、上条は少年目がけて走り出す。 少年は尚も同じ体勢で念動力を撃ち出しているが、全て幻想殺し(イマジンブレイカー)によってかき消されていった。 元々10メートルも無かった二人の距離は、あっという間に縮まった。 上条(とりあえず操ってる魔術を打ち消してから、話聞かせてもらおうか!) 少年の右腕を払いのけ、上条の掌底が、少年の頭を打ち抜いた。 少年は後ろによろめき、フードを取り落とす。 しかし。 少年「あ゛、あ゛、あ゛ー?」 上条「!?」 その両腕が、今度は上条の喉を捉えた。 少年は、何も変わっていない。顔から血を垂れ流し、虚ろな表情を浮かべている。 上条「が、ふっ…!」 少年の両手に力が入る。人間とは思えないほどの力だった。 ミシミシと音を立てているのは、上条の喉笛だけではない。 少年の両腕が、過剰な力に耐えかねるように、軋んでいる。 上条(やべ、今の状態で念動力(サイコキネシス)を使われたら……!!) 上条「が、ああああっっ!!」 上条は目一杯の力を込めて、少年の体を蹴りつけた。 蹴る場所は、心臓。 少年「がう゛っ!?」 少年の口から、呻きと共に血が漏れる。 腕から力が抜ける瞬間を見計らって、上条は少年を突き飛ばし、距離を取った。 上条「が、はっ、げほっ、ごほっ」 心臓部に外部から強い圧迫を加えると、心原性の失神を誘発する。 これは頭部に打撃を加える場合よりも、遥かに確率が高いことを、上条は知っていた。 少年は、言葉も無く崩れ落ちた。どうやら、上手くいったらしい。 上条「とっさにやっちまったけど……死んだりしてないよな……?」 倒れた少年は、体を丸めてうずくまっている。ピクリとも動かない。 だが、呼吸はしているようだ。 上条は安堵して視線を移す。 頭を掌底で打った時に地面に落ちた、白いフード。 上条は改めてそのフードを見た。 上条(…やっぱり、インデックスの『歩く教会』……!) 禁書目録の頭脳を保護する為にあてがわれた、大聖堂級の結界能力を持つと言われる個人用防御礼装、『歩く教会』。 しかし、上条の幻想殺し(イマジンブレイカー)によって破壊され、今は何の防御能力も持たない布切れだ。 上条(インデックスは、まだ近くにいるのか……?) 上条は、うずくまった少年をジロリと睨む。 当然のことだが、何の反応も無い。 しかし、上条はある事に気がついた。 上条(この制服……長点上機(ナガテンジョウキ)の制服か?) 長点上機学園。 学園都市内でもトップクラスのエリート開発校だ。 学園都市内の高レベル能力者のほとんどが所属、またはかつて所属していたとも言われる。 上条(でも、それにしては、能力の使い方がお粗末だったな…… いや、それは操られてるから……というか、魔術で操られてるってんなら、俺の右手で……ん?) 様々な疑問が頭の中で渦を巻く。 居なくなったインデックス。サイレンのような音。戦闘音。顔から血を流す少年。右手を使っても戻らない意識。 そもそもこの状況、今何が起こっているのか、上条に判明していることはほとんどない。 確かな事は、インデックスが居ない事。学園都市に異変が起きている事。 上条「……黙って突っ立ってるだけじゃ、何も変わらねぇ」 上条は再び走り始める。 ひとまずは、第七学区内を見て回り、インデックスを探す。 もし見つからなかった場合は、第十八学区を探す。 長点上機学園の生徒ならば、十八学区が主な活動エリアのはずだ。 長点上機には寮もある。少年は十八学区で何者かの攻撃を受け、その後で第七学区に来た可能性もある。 手掛かりになるようなものは一つもない。 だから、走れるだけ走らなければならない。 上条は走った。 終了条件2達成(ミッションコンプリート) アーカイブ:『歩く教会の一部』 上条 当麻 / 8:23:52 学園都市内での『成績』は、主に能力の強度、学力、その他の特殊技能等を元にして掲出される。 中でも重要なのは、言わずもがな、脳開発で得た超能力の強大さ。 より強力で、より特殊な能力を持つ学生が、『成績優秀』として評価されるのである。 当然ながら、その『成績優秀者』を集めたエリート校も存在する。 例えば、御坂美琴の通う『常盤台中学』や、学園都市の5本指にも数えられる『長点上機学園』、『霧ヶ丘女学院』など。 そして、それらエリート校が集中して本拠を構えるのが、第十八学区。 現在、上条当麻が走り回っている学区である。 上条「ぜっ、ぜっ……ぐ、のっ、結局、知り合いにゃ、誰一人、会わなかったな……」 上条が大きく息を切らしているのは、自宅のある第七学区からここまで、走り通しでやってきたからだ。 初めは公共の交通機関を使おうとも思ったのだが、電車もバスもタクシーも、全く運行していなかった。 学園都市内の公共交通機関はほとんど機械化されているため、運転手などの業務員は必要ない。 システム自体に何らかの異常が起きているか、学園都市側が強制的にストップさせたか、どちらかである。 上条「……にしても、一体、皆どうなっちまってんだよ……?」 上条は、第七学区から第十八学区まで来る間に、フードを持っていた少年のように、顔から血を流して虚ろな目をした人間を何人も見かけた。 というより、見かけた人が全て、そうだった。 なるべく見つからないように、時には物陰に隠れてやり過ごし、時には正面から全力疾走で振り切って、ここまでやってきた。 更に言えば、強力な銃器を持った警備員(アンチスキル)までもが、おかしくなっていた。 上条の右手が打ち消せるのは、『異能の力』だけ。 銃器を使って襲ってくる人間には、到底勝ち目はない。 必死の思いで辿り着いた十八学区だが、インデックスに関する手掛かりも、今の状況を理解する手掛かりも、何も得られていなかった。 上条「くそっ!」 上条は思わず舌打ちをして、近くの電柱に拳を打ちつける。 右拳。あらゆる異能を打ち消す、幻想殺し(イマジンブレイカー)。 けれど、今の状況を打開する為に、この右拳で、一体何を殴ればいいのだろうか。 上条「………ん?」 その時、上条の数十メートル先の道路を、よく知った姿が横切るのが見えた。 上条「あれは、美琴!」 御坂美琴。 『超能力者(レベル5)』の一人、『超電磁砲(レールガン)』の能力者。 上条とは、とある『実験』に関する事件を経て以来、友人のような関係だ(と上条は思っている)。 上条(そうか。常盤台中学も十八学区の学校だったっけ。 何か、必死に走ってる感じだったな……。 それに今アイツ、右肩を押さえながら走ってたような……) 上条は考える。 周囲には、顔から血を流す警備員(アンチスキル)が増えてきている。 加えて、第十八学区は『エリート』の集まる学区だ。 当然、能力の強さも、低くて強能力者(レベル3)、下手をすれば超能力者(レベル5)すら出てくる可能性もある。 安全を考えて、インデックスの手掛かりを効率よく探るなら、なるべくこの学区は離れた方が良いのではないだろうか。 上条(……) →1、御坂の後を追いかける 2、御坂は放っといて、学区外へ出る 終了条件2:『青髪ピアス』を倒す 考える。 御坂美琴は、電気を操り、雷さえも呼び起こす力を持った能力者だ。 たった一人で、最新装備の軍隊一個大隊と渡り合えるほどの力を持った、学園都市第三位の超能力者。 ―――でも、たった十四歳の女の子でもある。 上条(……もしかしてアイツ、誰かに襲われて怪我でもしてるんじゃ……) 走っていた御坂の表情は、離れていた上条には分からない。 本当に怪我をしているのかどうかも分からない。 でも、もし、御坂美琴が誰かに突然襲われて、負傷して、必死に逃げ回ってる途中なのだとしたら。 『あの時』と同じように。誰かの助けを待ってるんだとしたら。 上条当麻は、そんなことは見逃せない。 上条は、街中に消えていった御坂の後を追って走り始めた。 上条(まあ、無事なら無事でいいんだし、それに美琴もインデックスとは知り合いだから、もしかしたらどっかで見かけてるかもしれねーしな!) 勿論、あまり大声で呼びかけたりすると、周りの『操られている』人たちに気付かれてしまう。 なるべく他人に見つからないように、それでも出来る限り速く。 上条は走った。 上条(ってか大覇星祭の時も思ったけど、アイツ走るの速くねー? ……って、どこいった!? やべ、見失った!) いくら自分も疲れているからとは言え、十四歳の女子中学生(もしかしたら怪我人)に走り負けるという事実を、 上条は認められない。 上条(ぐ……ちくしょ、こっちに行ったのは分かってんだ、思いっきり走れば見つかるだろ!) 上条は疲れた体に鞭打って、無理矢理速度を上げる。 とっくに息は切れ、脚もフラフラするが、しかし上条にとってこんなことは日常茶飯事でもある。 それでも、上条は気がつくべきだった。 背後から近付いてくる足音に。 ごがっ 上条「!?」 軽い音がして、上条の身体が前方に強く押し飛ばされる。 前傾姿勢で疾走していた上条は、当然姿勢を保てる訳もなく、地面に叩きつけられて、ごろごろ転がっていく。 上条「っ、なん、だ!?」 辛うじて受け身を取れたお陰で、怪我はほとんど無かったが、背中にまだ衝撃の余韻が残っている。 誰かから攻撃を受けた、と考えるまでもなく、上条は立ち上がり、背後へ向き直った。 上条「―――――お、まえ」 そこに居たのは、これまたよく見知った顔だった。 ただでさえ大した能力も無い人間を集めた上条の高校のクラスの中で、 更に上条と並んで『クラスの三バカ(デルタフォース)』と称される、落ちこぼれの一人。 漫画のような青髪に、不良ぶったピアス。 人のよさそうな笑顔と、線の細い体。 関西人が聞いたら耳に障りそうなエセ関西弁。 その『アイツ』が、そこにいた。 青ピ「かぁーみ、やぁーん♪」 顔から、ドロドロと、血を流して。 上条「――――」 上条は、何も言えなかった。 あの少年を見たときもそうだったが、今度はそれ以上に。 『一般人が』『操られている』。上条は、先ほどそう考えた。 ならば、上条の知り合いもまた、同様に操られている可能性があるのは、自明の事だ。 この、青髪ピアスのように。 上条「――――ぁ、て」 青ピ「へ、へへへへ、かみやぁぁ~~~ん♪ かみ、かみ、かみ、かぁみやんんんんん♪」 青髪ピアスは、楽しそうに笑いながら、上条に歩み寄る。 そういえばコイツは、肉体強化能力の無能力者(レベル0)だったっけ。 だから、後ろから俺に追いついてきたのか。 多分、走ってきて、そのままドロップキックでもしたんだろう。 上条の頭は、そんな無為な思考で埋め尽くされ、十分に機能していない。 青ピ「へ、へへへ、へへへへへへへへへへへ」 青髪ピアスは笑っている。楽しそうに笑っている。 青ピ「かみやぁーん♪」 楽しそうに、幸せそうに、笑いながら、言った。 青ピ「 た ノ し イ ナ ぁ ♪ 」 上条「――――ッ」 上条は、何も言わず、背中を向けて、逃げ出した。 上条(そんな、そんなそんなそんなやめろやめろよやめてくれなんだよそれなんなんだよこれ!) 吐き気を抑えて。疲れも忘れて。走った。 走って走って、逃げて逃げて、そのままどこかへ行ってしまおうと。 でも、もう一度、背中に衝撃。 もう一度、地面に転がる。 青ピ「かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ みぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ ん????????????」 さっきと同じ。走っていて、追いつかれて、蹴り飛ばされた。 じゃあ、走って逃げられる筈が無い。 上条「……っ……っ」 上条は立ち上がれない。 今度は、蹴り飛ばされて転がされるだけでなく、そのままマウントポジションにもちこまれていた。 青髪ピアスの腕が、上条の首に伸びる。 万力のような力で、上条の首が締めつけられる。 あの少年の時と同じく、人間とは思えない力。 操られている人は、どうやら力も多少強くなっているようだ。 いや、青髪ピアスは肉体強化を使っているからだろうか。 上条の思考は脱線する。 何も考えたくなかった。 昨日まで、普通に学校に行って、普通に馬鹿騒ぎをして、普通に遊んでいた、友人。 いつも三バカ三バカと呼ばれて、何かと一緒につるむことも多かった。 昨日も、夜遅くまで、担任の教師の自宅で、三人並んで特別補習を受けた。 その友人が今、自分の首を容赦なく締めつけている。 上条「……が……っ……ぁ」 名前を呼ぼうとするが、声が出ない。 精神的にではなく、肉体的に、直接喉を締められているのだから。 青髪ピアスは、笑っている。 上条の首を締めながら、笑っている。 ふと、目から流れる血の筋が、上条には涙を流しているようにも見えた。 それでも、腕の力は緩まることなく、上条の意識を削っていく。 上条(………ぁ) そこで、上条はふと思った。 御坂美琴。 大の大人が100人まとめてかかっても敵わないであろう、『超電磁砲(レールガン)』の少女。 彼女が、本当に怪我をしていたのだとしたら、その理由は何だったのだろう。 警備員(アンチスキル)の銃器も、磁力の壁は突き破れない。 学園都市第三位を傷付けられる能力者も、そうはいない。 そもそも、銃器や能力を前にすれば、御坂美琴も警戒するし、それなりの防御行動はとるだろう。 でも、もし。彼女が攻撃されたのが、彼女の友人だったなら。 今、この瞬間の上条と同じように、親しい友人が、顔から血を流して襲ってきたのなら。 御坂美琴は、学園都市第三位の超能力者。 電気を操る、最強の電撃使い(エレクトロマスター)。 ―――でも、たった十四歳の、女の子。 上条の拳に力が入る。 上条の勘違いなのかもしれない。勘違いであってほしい。 それでも、一度考えてしまうと、上条にはそれが許せないことに思われた。 それは御坂美琴でなくともいい。学園都市に住む、ごく普通の学生、教師、その他の一般人でも構わない。 親しい友人、家族、先生、生徒から、突然攻撃を受ける。 殴られ、蹴られ、首を絞められる。 それが、どれだけ惨いことなのか。どれだけ悲しいことなのか。 そう考えるだけで、上条の拳は、硬く、硬く握り締められていた。 上条「……ぉ」 青ピ「?」 上条「――――ッッ!!!」 硬く握った右拳を、青髪ピアスの頬にブチ込む。 容赦はしない。できない。 突然の反撃を受けた青髪ピアスの腕から、僅かに力が抜ける。 それを見逃さす、左腕で青髪の右腕を掴んで引き剥がす。 上条「ごほぉっ! が、はっ、げほっ、げほっ!」 呼吸が戻る。急な酸素供給で頭が揺れる。 それに怯んでいる暇はない。 頬を殴った右拳で、そのまま青髪の耳を掴み、目一杯引っ張る。 青ピ「アアァァァ~!?」 耳を引っ張り、体勢を崩し、マウントの体勢から脚を抜く。 そのまま脚に力を込めて、青髪の身体をひっくり返すように立ち上がる。 そしてそのまま、今度は上条が上になって、マウントポジションを取った。 肉体強化とは言えど、所詮無能力者(レベル0)。 完全にマウントを取ってしまえば、そうそう崩せはしない。 上条は、再び右拳に力を込める。 上条「……悪い、必ず、俺が元に戻して見せる。 だから、今はちょっと我慢してくれ」 青髪の顔面を殴っても、耳を引っ張っても、やはり『何か』を破壊出来た感覚は無かった。 人を操っている『何か』は、直接身体を触っても破壊出来ない類のモノなのだろう。 青ピ「 ア ァー」 青髪は、一声呻いてから、 青ピ「 さ すガ は カ ミヤ ン や ネ 」 ―――確かに、そう言って、笑っていた。 上条は迷わない。 全力を込めた右拳で、青髪の顔面を、真上から叩き伏せた。 硬いコンクリートの路面に、青髪の後頭部を叩きつけるようにして。 冗談みたいに、小さく、軽い音がして、青髪ピアスの少年は、動かなくなった。 終了条件2(ミッションコンプリート)